【MBTI】ISTPはクールな一匹狼? 性格やキャラを解説! ADHD・ASDの傾向の有無も考察!

MBTI

ISTPの性格・特徴

ISTPは単独行動を好み、物事のありのままの姿を冷静に分析して最良の選択を模索する現実主義でクールな一匹狼タイプです。
理屈っぽい部分もあるISTPですが「実際にどうなるか」を重視しているので、じっくりと考えた後にはあまり多くを語らず行動を伴わせることが多いでしょう。
ISTPは五感が優れているため機械を操作したり体を動かすことが得意であることが多く、実務的な活動では要領良く活躍します。
また分析力が高く聡明なISTPは物事を独自に理解したいという思いが強いため、疑り深く自律的であるという特徴があります。

ISTPは論理的思考力に優れており、持ち前の五感の鋭さと組み合わせて、物の仕組みを構造的に理解することが得意です。そのため初めて触る機械の操作や動作を覚えることも早く手先も器用な傾向があり、特に職人的な分野では筋が良いと評されやすいタイプと言えるでしょう。
反面、具体的なことを重視し地に足ついているISTPは、すぐに活用することができない抽象的なアイデアには興味が持てないことが多いです。また他者から介入されることが嫌いで自由を好むため、面倒な規則や強制参加の単調で意味の感じられない会議などにはうんざりする傾向にあります。

ISTPは基本的に面倒くさがり屋で興味の持てないことに関しては本当に無関心でやる気がないことも多いです。まずはじっくりと腰を据えて冷静に考える知性派のISTPですが、実は危険やスリルが大好きで、ここぞと言うときには活発になるという一面も持っています。
反面、ISTPは思考に重きを置いているあまり、他者や共感についてあまり興味を持てず、感情的な事柄は苦手としています。そのため、悪気なく無遠慮な態度を取ってしまったり、意図せず相手を傷付けてしまうようなこともあり、しばしば相手から誤解されることもあるでしょう。
しかしISTPは気楽で堅苦しくなく楽しいことが好きで公平な精神を持っているので、仲良くなると第一印象の他者を寄せ付けない雰囲気に反して、実は意外と付き合いやすいタイプだったりもします。
そのため、ISTPの交遊関係は元々の他者への関心の薄さと相まって、少数の理解し合える友人たちの中で完結することが多いと言えるでしょう。
また、ISTPは非合理的で理不尽なことを強制されたり一人自由に活動できる時間を作れなくなると、強いストレスを感じて自分の殻に閉じ籠り、より一層内向的な性質が強まってネガティブな想像に囚われてしまうことがあります。

ISTPの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ISTPは優勢機能に判断機能の役割を担う内向的思考(Ti)を持っており、補助機能以降は外向的感覚(Se)、内向的直感(Ni)、外向的感情(Fe)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・内向的思考(Ti)
  • 補助機能・・・外交的感覚(Se)
  • 代替機能・・・内向的直観(Ni)
  • 劣等機能・・・外交的感情(Fe)

ISTPの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ISTPのキャラクター

https://spice.eplus.jp
  • リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)
  • 人造人間18号(ドラゴンボール)
  • 坂田銀時(銀魂)
  • 平和島静雄(デュラララ!!)
  • 博麗霊夢(東方project)
  • 空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)
  • レヴナント(Apex Legends)
  • ナリタブライアン(ウマ娘)

ISTPのキャラクターはクールな実力者といった印象を与えます。飄々としていて独自に物事を判断するアウトローな性質を持っており、作品内では最強キャラや主人公の役割を担うことが多いです。ISTPは人気の高いキャラクターが多いですが、中でも男性キャラは女性ファンからの人気が絶大な傾向にあります。多くを語らず行動で示すその在り方が、ファンを魅了して止まない理由の一つだと考えられそうですね。

ISTPの発達障害の傾向と関連性

ISTPは優勢機能に内向的思考(Ti)というASDの特徴の一部と合致する心理機能、補助機能に外向的感覚(Se)というADHDの多動・衝動性の特徴と関係がある心理機能をそれぞれ持っているため、発達障害傾向はそれなりに出やすいタイプと考えられます。
ただし、補助機能の外交的感覚(Se)はそれ由来の幼少期の落ち着きのなさこそ目立ちますが年齢を重ねるごとに困りごとは鳴りを潜める傾向が強く、むしろ社会生活を営む上で有効に働くケースが多かったりもします。
そのため成人期以降は発達障害の特性の表れ方がグレーで、なんとなく困っているけど上手く理解されないという悩みに発展することも多いかもしれません。
これらを踏まえてISTPのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ISTPのADHDの表れ方はどちらかというと不注意傾向よりも多動・衝動性が強く出てくることが多いと思われます。
外交的感覚(Se)は五感を通した刺激を受容する心理機能であり、ISTPはこれを補助機能に持っているためしばしばじっとしていられないなどのADHDの特徴と合致した行動をすることがあるかもしれません。
また、あくまでも主機能は内向的思考(Ti)なので、考え事に没頭してしまい不注意の特性が表れることもあるとも言えるため、ADHDの特性の出方も様々な印象があります。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

ISTPは優勢機能である内向的思考(Ti)の影響もあって、ASDの傾向が出やすいタイプの一つです。
内向的思考(Ti)とは物事を主観的かつ論理的に分析する機能であり、共感力や情緒的な感受性に乏しく自分の内側で思考を集中させるといった特徴を持っているため、ASDの特徴と合致する部分が非常に多いです。
またISTPの補助機能の外向的感覚(Se)は運動神経や手先の器用さなどと関連する心理機能なので、ASDに併発しやすいとされている発達性協調運動障害の特徴は見られないケースがほとんどだと考えられますが、想像力がそれほど強くないという点でASDらしさが表れることもあるでしょう。

発達障害とMBTIについての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました