【MBTI】INTPはニート適正高めな賢者?性格やキャラを解説! ADHD・ASDとの関係性も考察!

MBTI

INTPの性格・特徴

INTPは論理的な思考力と分析力に優れており、物事を抽象的に捉えてそれらを分析し理解に至りたいと考えている孤独な論理学者タイプです。
知的好奇心が旺盛で、行動の原動力は物事に対する疑問から始まることが多いでしょう。またINTPは個別具体的な事象よりもパターンや仕組みなどの抽象的な方向で物事を捉えることを好みます。
仮説思考でひらめきやアイデアを重視する点に加えて哲学的に考える特徴があるため、他者からはINTPが何を考えているのかわからないときが多いでしょう。
しかし、INTPは自律的で内向的な特性が非常に強いパーソナリティーであるため、他者からの理解をそれほど必要としておらず周囲から浮きやすいという特徴を待っています。

INTPは物事の論理的な整合性にこだわりを持っていて、理屈に則って本質的な理解を得ることを重要視しています。そのためまずは疑ってかかるという一面があり、常識やルールなどをありのまま受け入れることは基本的にはありません。
それらを自分なりに分析し、不合理な点や非論理的な部分がある場合は従わず、より良い方法を模索します。
そういったINTPの組織に迎合せず伝統に配慮しない挑戦的な性質は、保守的で協調性を重んじるタイプの人からは問題児として扱われやすいと言えます。しかし、INTPの周りに流されず冷静に分析して独創的なアイデアを生み出そうとする姿勢は組織にまったく新しい価値や理解を提供することも多いです。
INTPは平凡を嫌い完全を求めて邁進しますが、一方でまだまとめられていないアイデアや仮説を周囲に話すことがあります。この場合INTPは周囲からどのような反応を得られるかを見ていて、その時点での自分の論理の正当性を反応から推し量っている可能性があると言えるでしょう。
INTPは知識を得ることが大好きで、独自の解釈を交えながらたくさんの情報をインプットしていますが、興味の持てない内容についてはまったく手を付けない傾向があります。また、普段は物静かなINTPですが、信頼できる相手には自分の好きなことや有益な知識などをとても饒舌に話すという一面も持っています。
得た知識を基に実行に移すことや何かを成し遂げることにそれほど関心がなく、思考そのものを楽しんでいるため、INTPの頭の中にあるクリエイティブな思想や斬新なアイデア、哲学的な思想の多くなどは世に出回ることなく頭の中の本棚に保存される傾向にあります。
しかし、INTPがまた新たに何かを考える際や問題を解決する場合には、その本棚が大いに役立つときがあります。
INTPは一人で自由にできることを好み、締め切りやノルマなどの他者が決めたルールを押し付けられたくないと考えています。逆に自分が他人をコントロールしたいとも考えておらず、個人主義の性質が非常に強いタイプです。
また少々飽きっぽいところがあり、ルーティンや単調な作業を嫌う傾向があります。そのため物事の楽しい過程が終わると、急に興味を失うことが多くやり遂げる力が弱いと言えます。

INTPは論理的に物事の本質を捉えてそれらを徹底的に分析することを得意としていますが、その反面他者の感情に配慮することや空気を読むことなどが苦手です。そのため悪気はなくとも他者の神経を逆撫でしてしまい、怒りをぶつけられることも多いと言えます。
また、自分の分析を感情的な問題で評価されなかったりすると強いストレスを感じ、相手を見下すようになって自分の考えに固執してしまうこともあります。そうなると、普段の柔軟さや冷静さを失いがちなので注意が必要です。

INTPの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

INTPは優勢機能に判断機能の役割を担う内向的思考(Ti)を持っており、補助機能以降は外向的直感(Ne)、内向的感覚(Si)、外向的感情(Fe)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・内向的思考(Ti)
  • 補助機能・・・外交的直観(Ne)
  • 代替機能・・・内向的感覚(Si)
  • 劣等機能・・・外交的感情(Fe)

INTPの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

INTPのキャラクター

https://deathnote.fandom.com
  • 渚カヲル(新世紀エヴァンゲリオン)
  • L(デスノート)
  • フランケン・シュタイン(ソウルイーター)
  • 奈良シカマル(NARUTO)
  • 言峰綺礼(Fate)
  • ボーちゃん(クレヨンしんちゃん)
  • クリプト(Apex Leghends)
  • アグネスタキオン(ウマ娘)

見て分かる通りINTPのキャラクターはマイペースな頭脳派が多いです。作品内では独自の理屈に基づいて活動することが多く、敵なのか味方なのかよく分からない人物になりやすい傾向があります。
癖が強い性格をしていますが、知能の高さや自由に振る舞いながら問題を解決していく様から人気の出やすいタイプだと思われます。

INTPの発達障害の傾向

INTPはADHDとASDどちらの傾向も表れている併発タイプが多いです。
というのもINTPは内向的思考(Ti)というASDに類似する特徴を多く持つ心理機能と外向的直観(Ne)というADHDと類似する特徴を持つ心理機能をそれぞれ優勢機能と補助機能に持っているのです。
また実際にADHDを対象としたMBTIにおけるタイプ別のネット上での統計ではINTPが二番目に多いという結果が出ました。
あくまでもネット上に限定された調査結果とはいえ、トップのINFPと合わせて全体の5割近くを占めているためIN○P型と発達障害の特性にはなんらかの関係性がある可能性が非常に高いと思われます。
これらの結果も踏まえてINTPの心理機能や特徴からADHDとASD/アスペルガーとの関連性を考察していきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

INTPがADHDの特徴を持ちやすい理由としては外向的直感(Ne)を補助機能に持っていることがあげられます。
外向的直感(Ne)とは一言で表すと連想ゲームをしながら手札を増やして可能性を広げる心理機能であり、ADHDの注意力散漫や飽きっぽさなどと合致する点が多いという特徴があります。
またINTPは優勢機能に内向的思考(Ti)を持っているため情報を自分の内側で分析する時間が長く、現実に対する働きかけが弱くなりやすい傾向があります。
そのためADHDの中でも不注意の特徴が強く出やすいタイプだと思われます。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

INTPはASDと類似する特徴を非常に持ちやすいタイプとされています。
というのもINTPは内向的思考(Ti)が優勢機能であるため基本的に一人でいることを好み、論理的思考力が高く独自の考えや哲学などを持つ反面、他者の気持ちを汲み取ったり空気を読むといった情緒的な事柄を苦手としています。
上記の要素はASDの特徴としてあげられる内容と合致する部分が非常に多いです。
また補助機能に外向的直感(Ne)を持つため文脈の読み取りや概念の想像力は高い傾向にあり、その点は典型的なASDの特徴とは一致しないことが多いかもしれません。

発達障害とMBTIについての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

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