【MBTI】ISTPの心理機能を解説!内向的思考(Ti)と外向的感覚(Se)の働きとは?

MBTI

ISTPの性格

ISTPの性格を簡単にまとめると、多くを語らず独自の考えで行動する一匹狼タイプです。
論理的思考力に優れていて自分なりの視点で物事を考えるため、特に緊急時において状況分析をして素早く解決策を導き出すことができます。
五感を通して感じる刺激的なことを楽しむことが好きで、体を動かすことが得意な傾向にあります。また突き詰めて考える性質と相まって物事の物理的な構造を把握することが得意で、機械や道具の扱いに秀でていることが多いです。
他者の気持ちに対して鈍感なため、素直に発言したつもりが意図せず相手を傷付けることになってしまったりと人間関係では不器用な点が目立ちます。

ISTPの性格について更に詳しく知りたい方は下記の記事も併せて読んでみてください。

ISTPの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ISTPは優勢機能に判断機能の役割を担う内向的思考(Ti)を持っており、補助機能以降は外向的感覚(Se)、内向的直感(Ni)、外向的感情(Fe)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・内向的思考(Ti)
  • 補助機能・・・外向的感覚(Se)
  • 代替機能・・・内向的的直観(Ni)
  • 劣等機能・・・外向的感情(Fe)

次の項目から、これらのISTPの心理機能についてそれぞれ詳しく解説をしていきます。

優勢機能・・・内向的思考(Ti)

優勢機能はそのタイプが生きていく上で最も頼りにしている心理機能で、いわば主人公の役割を果たしています。
内向的思考(Ti)は物事を独自に理解し、自分の内面における論理的な枠組みを築き上げ、整合性の取れた意思決定をするための機能です。
客観的な情報から主観的で整合性の取れた論理を組み立てるため、他人や常識に囚われずマイペースで冷静なジャッジをします。

ISTPは向的思考(Ti)を優勢機能として有しているため、自分の中で完璧な整合性を持った論理を構築することを重視しており、物事を深く分析し基本的な原理を見出だすことを得意としています。しかし、周囲からISTPの深い思考が外部から見えることは少ないため、怠けていると思われやすいという側面もあります。
複雑な問題に直面したときにはISTPの持つ知性がとても役立ち、周囲から頼りにされることも多いでしょう。

補助機能・・・外向的感覚(Se)

補助機能とは文字通り優勢機能を補助する役割を担っています。
外向的感覚(Se)は現在に焦点が当てられており、目に見えるものや聞こえる音、臭いなど五感で感じ取れる具体的で刹那的な周囲の情報を収集する機能です。
周囲のことを観察してそれらを瞬時にまとめることができるため、場の空気を読んだり体を上手に動かすことにも関連しています。

ISTPの外向的感覚(Se)は補助機能に位置しているため、優勢機能である内向的思考(Ti)で論理を構築する際のソースとして働くことが多いです。
周囲をよく観察し、五感で得られた客観的な事実をありのままに受け止め、それらを自分の分析モデルに落とし込んでいくという形で作用することが多いでしょう。
また、外向的感覚(Se)の影響でISTPは現実主義者でスリルを求める傾向が強いという特徴も持っています。

代替機能・・・内向的直観(Ni)

代替機能は基本的に補助機能が有効に働かないときに作用する機能を担っています。
内向的直感(Ni)は物事を広い視点で抽象的に捉え、それらの情報から「今後起こるであろうこと」や「今はまだ明らかにされていなくとも、その事象が本当に意味していること」などの一つの収束したイメージに自分の内側でまとめる形で情報収集をする機能です。
物事の本質を見抜くと言うと分かりやすいかもしれません。また、内向的直感(Ni)は未来の情報を収集するため、当人にしか理解できない場合も多いです。

ISTPの代替機能に位置している内向的直感は基本的に補助機能である外向的感覚(Se)の裏に隠れていることが多いです。
しかしISTPの内向的直感(Ni)は、物事に対する洞察力や計画性などの機能を司っているため、主機能である内向的思考(Ti)を最大限活用する上でも重要な役割を持っていると言えます。
また、基本的にISTPの内向的直感(Ni)は代替機能なのでそれほど上手く機能しないことが多く、まだ起きていない出来事や抽象的な概念を頭の中で結び付けることにはあまり興味が持てないことが多いです。
内向的直感(Ni)が上手く働くと、外向的感覚(Se)で取り入れた物理的な情報を経験として蓄え、「それが将来的にどうなるのか」という部分にまで目が行くようになるでしょう。

劣等機能・・・外向的感情(Fe)

劣等機能はそのタイプの持つ心理機能の中で最も未熟で、苦手であると自覚している機能です。アキレスの踵とも言われており、人生において乗り越えるべき課題としての役割を担っています。また、ストレスを受けることで表に出てくることが多いとされています。
外向的感情(Fe)は他者の感情に焦点が向いていて、それを軸に物事を判断する意思決定の機能です。「皆がどう思うか」という点を重視しているため温かみがあり、他人軸で物事をジャッジする機能とも言えます。

ISTPは外向的感情(Fe)が劣等機能であるため、他者の感情を読み取ったり共感を示すなどの行為が上手くできないと言えます。
またあまり他者のことを考えない性質が強く協調性に乏しい一面があり、そのせいで周囲から孤立することもあります。
しかし、元から他者に対してそれほど執着心がないため気にせずに過ごし、そのまま孤独になってしまうという悪循環にも陥りがちです。

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