【MBTI】ESFJは皆のために張り切る委員長? 性格やキャラを解説! ADHD・ASDの傾向の有無も考察!

MBTI

ESFJの性格・特徴

ESFJはとても協調性が高く、コミュニティーの中で周囲の人々のために生きる保護者タイプです。自分のことよりも他人がどう思っているが気になり、皆が気持ちよく過ごせることを何より重要視しています。
また、ESFJは何事もきっちりと丁寧にこなすという特徴を持っており、目の前にある現実的な課題を片付けることで他者への貢献にも繋がると考えているため、家事や事務仕事などのコツコツと行う実務的な作業が得意です。

ESFJは真面目で責任感が強く自分の体験をとても信頼しているという特徴があり、過去に上手くいった方法を繰り返し用いて物事をやり遂げることで安心感を得ます。
また伝統や規則、ルールなどを尊重し、それらを守って秩序を保つことで皆が快適に過ごせると考えています。そのためESFJは皆のために一人一人がルールをしっかり守るべきと考え、和を乱すような振る舞いをする人には優しく注意をして、行動を改めるように求めることもあるでしょう。
ESFJは上下関係や礼儀を重んじ、自分の所属しているコミュニティーをとても大切にしているため、社会生活を送る上でとても生きやすいタイプです。自分が上司でも部下でも、他者を第一に考え仕事は堅実にきっちりとやり遂げるという性質が良い方向に作用し、周囲から信頼される傾向にあります。
ESFJは物事をありのままに受け入れる現実主義者であり、創意工夫や抽象的な理論に対しては興味を持ちづらいという一面を持つため、想像力を求められたり長期的な戦略を立てるような業務は少し苦手かもしれません。
愛情深く共感力が高いESFJは、他者に優しく献身的に接します。また非常にコミュニケーション能力が高く相手に合わせた振る舞いができるため、聞き役に徹して他者の思いを引き出したり、逆に話を振って相手を楽しませたりなどの様々なスタイルで人と接することができます。
ESFJは基本的に他者の良い部分を探して肯定的に接します。しかし世話を焼きすぎてキャパオーバーになってしまったり、他人を優先するあまり自分自身を見失ってしまうこともあるため、ときには自分のために時間を使うこともESFJにとって良いリフレッシュになるでしょう。

ESFJは優しく思いやりがある反面、物事を論理的に判断することを苦手としています。そのため、しばしばESFJの行動に客観的な視点が欠如してしまうことがあります。
また所属しているコミュニティで争いが起きたり、人々がモラルを守らず他者を尊重しない行動を取っていたり、他人に尽くしても相手から何の反応もないことなどは、ESFJにとって強いストレスの元になります。
過剰なストレスを受けると良かれと思って自分の気持ちを周囲に押し付けてしまい、お節介になり過ぎることがあるので注意が必要です。

ESFJの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ESFJは優勢機能に判断機能の役割を担う外向的感情(Fe)を持っており、補助機能以降は内向的感覚(Si)、外向的直感(Ne)、内向的思考(Ti)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・外交的感情(Fe)
  • 補助機能・・・内向的感覚(Si)
  • 代替機能・・・外交的直観(Ne)
  • 劣等機能・・・内向的思考(Ti)

ESFJの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ESFJのキャラクター

https://www.zaikei.co.jp
  • 野原ひろし(クレヨンしんちゃん)
  • うみのイルカ(NARUTO)
  • マリュー・ラミアス(ガンダムSEED)
  • ウィンリィ・ロックベル(鋼の錬金術師)
  • 美樹さやか(魔法少女まどかマギカ)
  • ライフライン(Apex Leghends)
  • スーパークリーク(ウマ娘)

挙げられたキャラクターを見てみると、ESFJは優しく受容的な保護者キャラが多いことが分かります。
常識人でまともな性格をしていることが多いため、他の癖の強いキャラクターに振り回されつつもしっかりとサポートをする役回りを担いやすいです。
派手さはないですが、ファンから共感される形で人気が出るキャラクターと言えるでしょう。

ISFJの発達障害の傾向と関連性

タイプの日本における比率

INTJ 1.88%
INFJ 2.07%
ENTJ 3.22%
ISTP 3.60%
ENFJ 3.66%
INTP 4.09%
INFP 4.68%
ISFP 5.14%
ESTP 6.48%
ESFP 6.90%
ENTP 7.86%
ISFJ 8.08%
ISTJ 8.28%
ENFP 10.08%
ESTJ 11.84%
ESFJ 12.15%

日本版MBTIマニュアル

ESFJは基本的には心理機能の観点から言えば発達障害の傾向を持つことは少ないタイプだと言えます。
強いてあげるとすればESFJの補助機能である内向的感覚(Si)の特徴がASD(自閉症スペクトラム)の特徴と合致する部分が多いという点はありますルーティンを好み変化を嫌う性質や感覚に敏感な性質、真面目にコツコツと最後までやり遂げる性質などです。
しかし、実はこれらの特徴は上の表で示されているように日本国内のMBTIタイプの約40%を占有する「SJ型」が持つ性質であり、言うなれば日本国内の多数派が持つ性質と考えられます。そのため、一般的な社会生活を送る上でそれらの特徴は有利に機能することも多いでしょう。
加えてESFJは優勢機能に外向的感情(Fe)を有しているため、ASDの典型的な特徴である共感力の欠如や他者への興味関心の薄さなどの特徴が表れづらいと考えられます。
これらを踏まえてESFJのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ESFJは補助機能に内向的感覚(Si)を持っているため、期日に間に合うように物事をコツコツと進めたり部屋の掃除や書類の提出などをきちんとこなすなど、所謂「しっかり者」らしい能力が秀でているでしょう。これらの能力はADHDが苦手としている要素であるため、心理機能の観点から考えるとESFJがADHDの傾向を強く持っていることは稀だと思われます。
あるとすればESFJの代替機能である外交的直観(Ne)が、ストレスや社会的な必要性に迫られて暴走しているなどの可能性があるかもしれません。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

ESFJがASDの性質を持っていることは極めて稀だと考えられますが、もし特性が表れている場合は補助機能である内向的感覚(Si)が機能し過ぎていることで様々なことに融通が利かなくなっている可能性が考えられます。
具体的に言うと、相手の感情の読み取りや共感などのほとんどの社会的なやり取りには問題がないが、ルーティンや儀式的な行動に固執し過ぎている点が問題として表れているASD、という像が思い浮かびます。
タイプとしては受動型の特徴が表れやすいかもしれません。

発達障害とMBTIについての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

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