【MBTI】ESTPはアグレッシブなヤンキー気質? 性格やキャラを解説! ADHD・ASDの傾向の有無も考察!

MBTI

ESTPの性格・特徴

ESTPは五感に優れる行動派で、今この瞬間を重視する現実主義の肉食系ヤンキータイプです。
何事もまずはやってみなければ分からないと考えているエネルギッシュさが目立ちますが、観察眼が鋭くその場の状況を冷静に分析する理知的な面もあり、動きながら考えることができるという器用さも特徴の一つと言えます。
また、ESTPは運動神経やファッションセンスが優れていることが多く、積極的で明るい性質と相まってクラスの中心人物になりやすい傾向があるでしょう。
ESTPは現実主義かつ思考型であるためメンタル面が安定していることが多く、悩みがあってもあまりくよくよと考えこまないことが多いです。

打てば響くという言葉が全タイプ中最も当てはまるESTPは、スピード感のある職場やノリと勢いが大切な場では目上の人からは可愛がられ、同期や下の立場の人からは親しまれつつも尊敬される傾向にあります。
また結論や答えに対して開放的なため急な予定変更にも強く、現状を素早く解析して妥当な行動を探すことができる臨機応変さも周囲から頼られる要素の一つと言えます。
現実主義であるESTPの分析能力は現在に焦点が当てられており、今その場の事実と直接結び付かないような抽象的な概念や全体像を見据えたビジョンなどに対してはほとんど興味を持てない傾向にあります。そのことからもESTPは椅子に座って指揮を出すよりも、現場で要領よく自由に動き回れる実働部隊にいる方が心地よいと感じやすいと言えるでしょう。

ESTPは退屈を嫌いスリルを求めるため、常にいつもと違う刺激的なことが起きないかと考えていて、トラブルや危機的状況が生じると生き生きとし始める傾向があります。
しかし、刺激を追い求める快楽主義の性質が強いことの弊害として、ルールや規則よりも目の前の楽しいことを優先し過ぎてしまい痛い目に合いやすいとも言えるでしょう。極端な例を出すと薬物中毒や過剰なアルコール摂取、スピード違反などが相当します。
ESTPは五感や空間認識能力に優れ、物の構造の理解が早いため様々なことを器用にこなすことができ、スポーツはもちろん、楽器の演奏や機械の操作をすることなどが得意な人が多いです。
また、ESTPは融通の効かない非合理な規則で拘束されたり、物理的に動き回ることができない環境に長時間身を置いているとストレスが溜まり、他者に対して暴力的になりやすいという面もあるので、ストレスをあまり溜め込まないようにすることが大切です。

ESTPの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ESTPは優勢機能に情報受容機能の役割を担う外向的感覚(Se)を持っており、補助機能以降は内向的思考(Ti)、外向的感情(Fe)、内向的直感(Ni)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・外交的感覚(Se)
  • 補助機能・・・内向的思考(Ti)
  • 代替機能・・・外交的感情(Fe)
  • 劣等機能・・・内向的直観(Ni)

ESTPの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ESTPのキャラクター

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  • リリー・フランキー(ワンピース)
  • 霧雨魔理沙(東方project)
  • ランサー/クー・フーリン(Fate)
  • 磯野カツオ(サザエさん)
  • デンジ(チェンソーマン)
  • ウォッカ(ウマ娘)
  • オクタン(Apex Leghends)

自由で陽気ながら頭のキレる人物という印象を抱かせるメンツですね。
作品内ではアウトローな雰囲気を纏うことも多く、バトル物の作品では戦闘力が高い傾向にあります。
ESTPのキャラは気さくでポジティブでありつつもどこかドライな一面を持っていることがあり、敵としても味方としても登場しやすい性格をしています。また、潔くサッパリとした振る舞いをすることもファンからの人気の理由の一つと言えそうです。

ESTPの発達障害の傾向と関連性

ESTPは心理機能の観点で言えば発達障害傾向としては、ADHDとASD両方の特徴と合致する部分を少しずつ持っている併発っぽいパターンが多いと考えられます。
最も顕著に表れやすいのは優勢機能である外交的感覚(Se)由来の多動・衝動性のADHD特性です。また補助機能の内向的思考(Ti)はASDとの親和性があると考えられる心理機能でもあります。
これらのことからESTPは発達障害の特性を持ちやすいと考えられそうですが、実際には社会生活を営む上で致命的なほど特性が強く出ることは稀だと思われます。
ESTPの場合は幼少期に多動・衝動の特性が出て学校生活等で問題を起こすことが多く、それらの特性は年を重ねるごとに自然に改善しやすいとされているため成人期よりも幼少期に問題が表れやすいかもしれません。
これらを踏まえてESTPのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ESTPでADHDの場合は症状の表れ方としては多動・衝動優勢型の特徴が出やすい傾向があるでしょう。
小学生のときはボーッとしているような子というよりも、授業中座っていることが苦手でついつい動き回ってしまうことが多いタイプの子供だった人も多いかもしれません。
というのもESTPは外向的感覚(Se)を優勢機能で持っているためじっとしていることや退屈な状態を嫌い、衝動的に楽しいことに飛び付きやすいという性質があります。
そのためESTPは外向的感覚(Se)の特徴が強く出過ぎている場合に、ADHDの多動性や衝動性の傾向が認められることがあるのです。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

ESTPは補助機能である内向的思考(Ti)の影響で、それほど多くはありませんがASDの特徴と一致する点を持つタイプの一つです。
内向的思考(Ti)とは物事を主観的かつ論理的に分析する機能であり、共感力や情緒的な感受性に乏しく自分の内側で思考を集中させるといった特徴を持っているため、ASDの特徴と合致する部分が非常に多いと言われています。
ESTPの優勢機能の外向的感覚(Se)は運動神経や手先の器用さなどと関連する心理機能なので、ASDに併発しやすいとされている発達性協調運動障害の特徴は見られないケースがほとんどだと考えられますが、その分物事に対する想像力があまり強くないという点でASDらしさが表れることもあります。
ESTPは外向型で活動的なパーソナリティーであるため、ASDである場合は積極奇異型の特徴が出やすいと考えられます。

発達障害とMBTIについての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

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