【MBTI】ISTJは忠義に厚いロボット? 性格やキャラを解説! ADHD・ASDの傾向の有無も考察!

MBTI

ISTJの性格・特徴

ISTJは冷静に物事を客観視し、自分に与えられた役割を完璧にこなそうとする保守的な管理人タイプです。ISTJは自己主張をあまりしない内向的で控えめな性質を持っていますが、真面目で嘘をつかず期日や規則などを遵守し計画的に実行するという特徴があります。
そのため、多くを語らずとも物事を確実にこなす性質が高く評価され、周囲から厚い信頼を寄せられる傾向があるでしょう。

ISTJは過去の経験やデータを扱うことに長けており、それらを活用して効率の良い物事の進め方や合理的な判断を下すことに役立てています。
過去から学ぶことが得意なことから、危機管理能力が高く同じ失敗を繰り返すようなことはほとんどないと言えるでしょう。またISTJは事実とロジックに基づいた決断ができるため、彼らの出した結論はひとまずは信頼できることが多いです。
ISTJは慎重派で安心や安全を好むため、過去に成果を出した実績のあるやり方を繰り返し用いる傾向があり、新しいものや未知の出来事が苦手で抽象的であったり空想的な話には興味を持てない傾向があるでしょう。
ISTJは自分の中でこだわりやルールを持っていてそれらを大切にしていることが多く、臨機応変な対応や計画に狂いが生じることに対して不快感を生じやすいです。
またISTJ自身が真面目で計画的なため、ルールや規則を守らない人々に対してイライラしやすいという特徴もあります。しかし、自身の感情に対して少し鈍感で他者に自分の考えを押し付けない傾向があるため、ストレスに気付きづらく溜め込んでしまい一気に爆発することもあるので注意が必要です。

真面目で我慢強いISTJは根気の必要な作業でもコツコツと粘り強くやり遂げることができ、感覚が優れているため手先を使った作業も得意な傾向にあることから、実務的な活動などで高く評価されることが多いです。
現実主義で理知的なISTJですが、自分の所属するコミュニティーに対して献身的で昔から馴染みのある友人や知人を大切にするという一面があります。
ISTJは事実や実績、客観的な価値を重視し過ぎるあまり権威に対して盲目的になって多様な考えを持つことや多角的に物事を捉えることができなくなるときがあります。
また強いストレスを受けると過去の思い出に浸り続け、今に目を向けられなくなってしまうことがあるでしょう。

ISTJの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ISTJは優勢機能に情報収集機能の役割を担う内向的感覚(Si)を持っており、補助機能以降は外向的思考(Te)、内向的感情(Fi)、外向的直感(Ne)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・内向的感覚(Si)
  • 補助機能・・・外交的思考(Te)
  • 代替機能・・・外交的直観(Fi)
  • 劣等機能・・・内向的感情(Ne)

ISTJの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ISTJのキャラクター

https://www.setandset.com
  • セイバー/アルトリア・ペンドラゴン(Fate)
  • ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)
  • ジェノス(ワンパンマン)
  • 土方十四郎(銀魂)
  • バンガロール(Apex Leghends)
  • ミホノブルボン(ウマ娘)
  • エイシンフラッシュ(ウマ娘)

ストイックでコツコツとやるべきことに向き合うような、努力家で真面目な性質が強いキャラクターが集まりました。
基本的にクールで誰に対しても公平な一方で、家族などの身内に対して特別な感情を抱いていることも多く、ファンにギャップを見せやすい傾向にあるでしょう。

ISTJの発達障害の傾向と関連性

タイプの日本における比率

INTJ 1.88%
INFJ 2.07%
ENTJ 3.22%
ISTP 3.60%
ENFJ 3.66%
INTP 4.09%
INFP 4.68%
ISFP 5.14%
ESTP 6.48%
ESFP 6.90%
ENTP 7.86%
ISFJ 8.08%
ISTJ 8.28%
ENFP 10.08%
ESTJ 11.84%
ESFJ 12.15%

日本版MBTIマニュアル

心理機能の観点で考えるとISTJは典型的なASDの特徴が出やすいタイプだと考えられます。
その理由としては優勢機能である内向的感覚(Si)と補助機能の外向的思考(Te)をそれぞれ持っていることがあげられます。
ISTJは上記の心理機能がよく働くため、人一倍真面目でルールや規則を守ろうとする性質が強く、ルーティンを好み新しいことにはあまり興味を示しません。また、自分や他人の個人的な気持ちには少し鈍感で物事をロジカルに解釈することを好みます。
しかし、実は内向的感覚(Si)を優勢/補助機能で持っていることは、上の表で示されているように日本国内のMBTIタイプの約40%を占有する「SJ型」が持つ性質であり、言うなれば日本国内の多数派が持つ性質と考えられます。そのため、一般的な社会生活を送る上でそれらの特徴は有利に機能することも多いでしょう。
また、心理機能的にADHDの特性はISTJの場合持っていることは稀だと思われます。
これらを踏まえてISTJのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ESTJは補助機能に内向的感覚(Si)を持っているため、時間感覚に優れていたりルーティンを好み飽きずにタスクをこなすような「しっかり者」らしい能力が秀でている傾向が強いです。これらが苦手なことはADHDが持つ典型的な特性であるため、心理機能の観点から考えるとISTJがADHDの傾向を持つことは珍しいケースだと考えられます。
あるとすれば、ASDに合併する形でADHDの特性の一部が表れていることが多いでしょう。
ただしESTJの劣等機能である外交的直観(Ne)はADHDらしい特徴を持つ心理機能であり、ストレスや社会的な必要性に迫られて劣等機能が暴走し、ADHDの傾向が出ていることもあるかもしれません。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

ISTJはASDの特性が出やすい性格タイプの一つで、ASDの中でも孤立型と受動型の傾向があるでしょう。
というのもISTJの特徴としてルールや規則を遵守する、合理性を重んじる、ルーティンを好む、データや経験を信頼する、感覚の過敏さ、一人を好み黙々と作業する、事実だけをありのままに認知する、などが挙げられますがこれらの特徴はどれもASDの典型的な特徴と一致しているのです。
ISTJの上記のような特徴には、優勢機能に内向的感覚(Si)を持ち、補助機能に外向的思考(Te)を持っていることが起因しています。
また思考優位な内向型であるため、一人を好み感情的な事柄に対して疎い傾向があるのもASDの特徴と合致していると言えます。

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

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