【MBTI】ISFPはマイペースな平和主義者? 性格やキャラを解説! ADHD・ASDの関係性も考察!

MBTI

ISFPの性格・特徴

ISFPは五感を通して培った自分なりの美学や価値観を持っている芸術家タイプです。
一人の時間が必要という控えめで内向的な性質がありますが、ISFPは洗練された倫理観と強い共感力を兼ね備えており、自分の価値観を大切にしながらも他者を思いやるという特徴があります。
ISFPは器用なことが多く、スポーツや物を組み立て操作することなど、体を動かしたり細かい作業をすることが得意である傾向にあります。
また強い美的センスの持ち主であるため、ファッションや芸術面で才能を発揮することも多いでしょう。

ISFPは多くの場合において他者に優しく受容的で積極的に自己主張することは少ないですが、実は内面にはとても強い自我を秘めており、自分の価値観や倫理観に反する事態のときには普段の穏やかな雰囲気からは一転して、一歩も譲らない頑固さを覗かせることもあります。
またISFPの持つその内なる強い価値観は美しいものや美味しいもの、楽しいことなど自分の体で感じられる物事の経験を通してより洗練されていきます。
実態の良く分からない抽象的な話やあるかどうかも分からない未来の話などにはあまり興味が持てないと言えるでしょう。そのため、内向的な性質を持っていますがどうなるか正確には分からない将来のことなどには杞憂しづらく、どちらかと言うと楽観的なパーソナリティーであると言えます。
ISFPはコミュニケーション能力が高く柔軟な性格をしているため様々なタイプの人々と上手く関係を作ることができますが、本人はそれほど広い交遊関係を望んでいないことが多く、どちらかと言うと家族や親友などの価値観を理解し合える少数の人との繋がりを大切にする傾向があります。
また感情をコントロールすることも得意で怒りに任せて相手を攻撃するようなこともほとんどないため、自然と人が寄ってくる特徴を持っているとも言えます。
ISFPにはしっかりとした独自の倫理観や価値観を持っていますが、一方で刹那的で衝動的な行動を好み論理的な判断が苦手という一面も持ち合わせています。通常それらは適度なノリの良さや陽気さなどのポジティブな性質を見せますが、ときおりその場の雰囲気に流されてしまったり衝動的な買い物をしてしまったりなど、後々ISFP本人が後悔するような結果を生んでしまう場合もあるでしょう。

ISFPの特徴は「自分の心情を優先する現実主義者」という、一見すると相反する性質を持ち合わせたパーソナリティーにも見えますが、実はその性質が彼らの絶妙なバランス感覚を産み出している秘訣であると言えます。
しかし過度なストレスを受けすぎるとバランスが崩壊して、どんどん自分の殻に籠ってしまうという一面も持っています。その際には目の前の現実に対して意識が向かなくなり、空想にとらわれ悲観的になってしまいやすいので注意が必要です。

ISFPの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ISFPは優勢機能に判断機能の役割を担う内向的感情(Fi)を持っており、補助機能以降は外向的感覚(Se)、内向的直感(Ni)、外向的思考(Te)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・内向的感情(Fi)
  • 補助機能・・・外交的感覚(Se)
  • 代替機能・・・内向的直観(Ni)
  • 劣等機能・・・外交的思考(Te)

ISFPの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ISFPのキャラクター

https://gunber.hatenablog.com/entry/type4_wing_back_nadeko
  • シン・アスカ(ガンダムSEED destiny)
  • 千石撫子(物語シリーズ)
  • トニートニー・チョッパー(ワンピース)
  • 人造人間16号(ドラゴンボール)
  • ナイスネイチャ(ウマ娘)
  • オグリキャップ(ウマ娘)

ISFPのキャラクターは控えめで大人しい反面、意外と芯の強い一面を覗かせる人物が集まっています。
あまり壮大な夢を抱いたり困難な目的に向かって努力するタイプではなく、身近な物や人を大切にするマイペースで平和主義な庶民派が多いです。
そのため個性的なキャラクターは少ない傾向にありますが、共感や応援をされたり親しみやすさから人気が出ることも多いでしょう。

ISFPの発達障害の傾向

ISFPの心理機能から発達障害の傾向を考えると、ADHDの傾向が強いことが考えられます。
実際にADHDを対象としたMBTIにおけるタイプ別のネット上での統計の結果を見るとISFPはS型のパーソナリティーの中でも最もADHDと診断されている割合が高いことが分かります。
これらを踏まえてISFPのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ISFPは一見するとそれほどADHDと親和性の高い心理機能の組み合わせを持っていないように見えます。
しかし優勢機能の内向的感情(Fi)の働きで内的に集中し過ぎてしまうことや、外向的感覚(Se)が働き過ぎて多動性や衝動性が表れること、それらが組合わさることでADHDの特徴が現れることもあります。
ISFPのADHDには不注意の特徴が表れることが比較的多いですが、不注意ADHD傾向を持つタイプの中で多数派のN型とは別のプロセスで不注意の特徴が表れていると思われます。
というのもN型は思考の多動により空想の世界に意識が向きすぎるなどが原因で注意力散漫になり結果的に不注意として特性が表れやすいと考えられますが、ISFPの場合は目の前の物事に対して長い時間想いを馳せる傾向があり結果として不注意の特性が出てきやすいと考えられるからです。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群


ISFPのASDの表れ方としては穏やかな受動型が多い印象があります。また、ISFPの場合はどちらかと言うとASD単体の特性の表れ方よりもADHDに合併しているケースが多いでしょう。
ISFPはそれほどASDの傾向が表れやすい心理機能を持っていないと思われますが、内向的感情(Fi)の影響で倫理観や価値観が過度に先鋭化して白黒思考に陥るなどの特性の表れ方があるかもしれません。
またISFPは内向型で自分の内面に意識が向きやすいことも自閉的なASDの特徴が出やすい要素の一つと言えるでしょう。
ただISFPの場合、ASDの典型的な特徴として挙げられる共感力の欠如、自意識の欠如などは見受けられないことが多いでしょう。

発達障害とMBTIについての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました