【MBTI】ENFJは皆を鼓舞するリーダー?性格やキャラを解説! ADHD・ASDとの関係性も考察!

MBTI

ENFJの性格・特徴

ENFJは優しく利他的で自分の理想に真っ直ぐな漫画の主人公のようなタイプです。基本的にとてもお人好しで、困っている人を放っておけずどんな人にも手を差し伸べることができます。
そういった他者を大切にする思いやりのある姿勢が自然と周囲の人々を惹き付けるため、ENFJの掲げる理想に賛同し付いてくる人も多く、高いカリスマ性を持っている点が特徴です。
またENFJは先見の明があり、かつ周囲の人々を気にかけながら懸命に努力するため集団を明確なビジョンに向かって皆で協力してやり遂げようと邁進する組織にまとめることが得意な傾向にあります。
そのことから、ENFJは心優しく人々から頼りにされるリーダーとしての適正があると言えるでしょう。

ENFJは抽象的に物事を捉える傾向があり、本質を見据えた目標に向かって突き進む理想主義者です。具体的な事実に基づいた行動指針を立てるタイプではなく周囲の人々がどう思うかを常に考えているため、自分の中でやるべきことや正解が分かっていても、他者の意見を積極的に聞き出し取り入れようとします。
ENFJにとって大切なことは「皆が幸せになるためにはこの先どうすべきか」ということなので、自分一人で独善的に物事を決めるより、周囲の人が持っている考えを尊重した決断をしたいと思っています。またENFJは寛容で、自分とは違った視点の考えも受け入れることができるという特徴も持っています。
しかし利他的で共感力が高過ぎるあまり、世話を焼きすぎて自分を蔑ろにして疲れ果ててしまうといった事態も起こりやすいと言えるので、ときには自分のために何かをする機会を設けた方が良いでしょう。

ENFJは人格者である反面、論理的に正しくとも冷徹な決断を下すことや批判されることが苦手です。
そのような決断をしなければいけない状況に追い込まれてしまうと強いストレスがかかり、持ち前の長期的な視野が身を潜め、場当たり的な対処をしてしまいがちになるため余計に状況が悪くなってしまうという悪循環に陥りかねないので注意が必要です。

ENFJの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ENFJは優勢機能に判断機能の役割を担う外向的感情(Fe)を持っており、補助機能以降は内向的直感(Ni)、外向的感覚(Se)、内向的思考(Ti)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・外交的感情(Fe)
  • 補助機能・・・内向的直観(Ni)
  • 代替機能・・・外交的感覚(Se)
  • 劣等機能・・・内向的思考(Ti)

ENFJの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ENFJのキャラクター

https://animemiru.jp
  • オルガ・イツカ(鉄血のオルフェンズ)
  • 波風ミナト(NARUTO)
  • ウィス(ドラゴンボール)
  • 巴マミ(魔法少女まどかマギカ)
  • 花輪くん(ちびまる子ちゃん)
  • アンパンマン(アンパンマン)
  • シンボリルドルフ(ウマ娘)
  • ホライゾン(Apex Legends)

ENFJはフィクションにおいてカリスマ性に溢れ、周囲の人々のために行動する年上キャラや優しいリーダーキャラのイメージがあります。
敵か味方かで言うと味方として登場することが多く、理想を掲げて主人公の所属する組織のリーダーを努めていることも多いでしょう。
頼れるキャラクターになる傾向があるのでファンからの人気も出やすいかもしれません。

ENFJの発達障害の傾向

ENFJは心理機能の観点で言えば補助機能の内向的直観(Ni)の影響でADHDの特性が表れることが多いと思われますが、実際にADHDを対象としたMBTIにおけるタイプ別のネット上での統計の結果を見ると、ENFJは比較的ADHDの診断を受けていることが少ないパーソナリティーであるということが分かります。
ASDに関してもENFJはASDの特徴と類似性が高い心理機能を優勢/補助機能に持っていないため、特性が表れることはあまり多くないと考えられます。
これらを踏まえてENFJのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ENFJは内向的直感(Ni)を補助機能に持つため比較的ADHD傾向が出やすいですが、実際のところはそれほど強くADHDの特徴が出るタイプではないでしょう。
というのもENFJは決断型(J)の性質を持っているタイプであり、ADHDの特徴である先延ばし癖や飽きっぽさなどが表れづらいと考えられるからです。
しかし目の前の出来事に過度に注意が向かない場合、ADHDの不注意特性などが表れることもあると考えられるでしょう。
余談ですがENFJのキャラクターで挙げたホライゾン(Apex Leghends)は公式でADHDの設定があり、立ち姿では体を揺らしたり手遊びをする多動性の特徴が表現されていたりもします。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

ADHDよりも更に特性の表れる頻度が少ない印象です。そのためENFJがASDの診断を受けている場合はADHDに合併する形で一部の特性が表れていることが多いと思われます。
というのも、心理機能の観点で見るとENFJの場合外向的感情(Fe)を優勢機能に持っているため、ASDの大きな特徴である共感能力の欠如や情緒的な事柄が苦手という点において合致していないことが多いとも考えられるからです。
また補助機能の内向的直感(Ni)は想像力とも関係性のある心理機能であるため、ENFJの場合はASDの典型的な特徴として挙げられる概念的な想像力の欠如は見受けられないことが多いでしょう。
特性が表れているとすれば理由として劣等機能の内向的思考(Ti)が暴走し、優勢機能である外交的感情(Fe)が上手く機能していないことなどが挙げられるでしょう。

発達障害とMBTIについての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

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