【MBTI】ENTPは挑戦好きなトリックスター? 性格やキャラを解説! ADHD・ASDとの関係性も考察!

MBTI

ENTPの性格・特徴

ENTPは多角的に物事を捉えて様々な概念を独自のアイデアに昇華することができます。
その優れた発想力を用いて慣例や常識、既成概念をうち壊そうと挑戦するチャレンジャーの気質が強いタイプです。いつもやっているから、これが普通だから、といった言葉を好まず常により良い選択肢を探し続けます。
議論をすることで論理をより洗練させ問題の本質を明らかにすることができると考えているため、周囲の人々と積極的にブレインストーミングをします。
これらの性質から伝統を重んじる保守的な人々からすると、ENTPはトラブルメーカーに映ってしまうことがあります。しかし彼らのこのような性質は組織の発展には欠かせないタイプだと言えるでしょう。

ENTPの柔軟な思考力は新しいものを作り出すことに適しているため、ときには誰も想像していなかったようなものを発明するときがあります。行動力があり創意工夫に富むENTPは多芸多才な傾向が強く、あの手この手で世の中に蔓延る効率的ではない慣習や伝統の改革を試みます。
しかし新奇性や全体像の把握を好む性質の裏返しで、じっくりと腰を据えて物事をやり遂げることや規則正しい日常生活を送ること、細部にこだわったり注目することに対しては苦手であると考えられます。

物事の本質を見抜き、奇抜なアイデアで世の中に挑戦していくENTPのチャレンジ精神は多くの人々を魅了します。ENTPはどちらかと言うと人と接することが好きなため周囲と積極的にコミュニケーションを取る傾向にあります。
しかしENTPはあまり人の感情に配慮することが得意ではないため、彼らの出すアイデアはときにモラルなどが欠けたものになることがあります。ENTPはあくまでも一つの可能性としてそのようなアイデアを提示しているだけの場合がほとんどですが、周囲の人々からはすぐには理解されず誤解されてしまうこともあるでしょう。
またENTPは外向型のパーソナリティーの中でも一人の時間を必要とする自律的な傾向が強いタイプであるため、明るい第一印象に反してそれほど強く他者との交流を求めていないという一面も持っています。

ENTPの心理機能

心理機能とは

ユングが定めた意思判断、情報受容のための8つの機能のことを心理機能と呼びます。
意思判断のための機能が「感情(F)」「思考(T)」情報受容のための機能が「直感(N)」「感覚(S)」と定義されており、それぞれ内向と外向の2種類ずつが存在し合計8種類となっています。MBTIやタイプ論では、それらの心理機能をどのような組み合わせで持っているかでタイプ分けをしています。各タイプは「感情(F)」「思考(T)」「直感(N)」「感覚(S)」の心理機能を得意な順に4つ有していて、4つの順番には得意な順に「優勢機能」、「補助機能」、「代替機能」、「劣等機能」と名付けられています。また、「優勢機能」と「劣等機能」、「補助機能」と「代替機能」はそれぞれ正反対の心理機能がセットになると定義されています。
優勢機能が内向的◯◯であるタイプは始めに「I(introverted)」が付く内向型で、逆に優勢機能が外交的◯◯であるタイプは始めに「E(extrovert)」の付く外向型になります。

ENTPは優勢機能に情報受容機能の役割を担う外向的直感(Ne)を持っており、補助機能以降は内向的思考(Ti)、外向的感情(Fe)、内向的感覚(Si)、という順に心理機能を有しています。

  • 優勢機能・・・外交的直観(Ne)
  • 補助機能・・・内向的思考(Ti)
  • 代替機能・・・外交的感情(Fe)
  • 劣等機能・・・内向的感覚(Si)

ENTPの心理機能について更に詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

ENTPのキャラクター

https://search.n2sm.co.jp
  • 大蛇丸(NARUTO)
  • セル(ドラゴンボール)
  • 野原しんのすけ(クレヨンしんちゃん)
  • ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)
  • 折原臨也(デュラララ!!)
  • 五条悟(呪術廻戦)
  • ヒソカ(ハンター×ハンター)
  • パワー(チェンソーマン)
  • ミラージュ(Apex Legends)
  • ゴールドシップ(ウマ娘)

紹介したキャラクターからお気づきの方も多いと思いますが、ENTPのキャラクターは一癖も二癖もある個性的な人物ばかりです。持ち前の奇天烈な発想力と行動力で物語を動かすことも多く、ファンを飽きさせない展開を繰り広げます。
明確な目的のために行動するというよりは自分の好奇心を満たすためにマイペースに活動するので、作中では敵でも味方でもないトリックスターとして振る舞う傾向があるイメージです。

ENTPの発達障害の傾向と関連性

ENTPの優勢機能である外交的直観(Ne)はADHDの特性と類似する要素が多い心理機能だとされています。また、補助機能である内向的思考(Ti)はASDやアスペルガー症候群の特性と一部合致する心理機能です。
これらの心理機能の組み合わせから、ENTPの中にはADHDとASDを併発する形で傾向を持っている人もそれなりに多いと考えられます。
実際にADHDを対象としたMBTIにおけるタイプ別のネット上での統計の結果を見ると、ENTPは比較的ADHDの特性を持っていることが多いタイプだと言えそうです。
これらを踏まえてENTPのADHD・ASDの表れ方について解説をしていきます。

ADHD(注意欠如多動性障害)

ENTPは優勢機能に外向的直感(Ne)というADHDと親和性の高い心理機能を持っているため、ADHDの特徴に当てはまる人が比較的多いタイプです。
行動力があり発想力の塊のようなENTPですが、ADHDの症状の表れ方としては一般的に言われているADHDの3つの特徴である「不注意」「多動」「衝動」のすべての症状が満遍なく出ている傾向にあると思われます。
その主な理由としては上の方で出てきた外向的直感(Ne)の影響です。
外向的直感(Ne)を一言で説明すると連想ゲームがとても得意な心理機能です。
しかし、この心理機能の影響でENTPは発想力が抜群な代わりに内向的感覚(Si)が劣等機能に位置してしまい、注意力が散漫で飽きっぽく義務感や責任感よりも楽しいことや刺激的なことを求めるという特徴を持っています。
これらの特性からENTPはADHDの傾向が強いと言われています。

ASD(自閉症スペクトラム)/アスペルガー症候群

ENTPの場合はADHDに併発する形でASDの特性を持っていることがあります。ただし併発している場合でも、ASDの特徴はあまり強く出ないことが多いでしょう。
ENTPは典型的なASDのように一人でいることをそれほど強く望んでおらず、どちらかと言うと他者と積極的にコミュニケーションを取ることを好みます。そのため、ASDの中でも積極奇異型や尊大型の特徴を持つことが多いと考えられます。
またASDの特徴であるルーティンを好み変化を嫌うという性質は、優勢機能に外向的直観(Ne)を持つENTPには全くと言ってよいほど当てはまらないと言えます。
ただし内向的思考(Ti)を補助機能として持っているため共感や情緒的な事柄への関心を持ちづらく、論理的な整合性を重視するという点がASDの特徴に当てはまる部分と解釈できます。

MBTIと発達障害についての小話

このようにMBTIの観点で発達障害(ASD、ADHD)を考えると、発達障害の特性とはそのタイプが持つ心理機能の特徴であるという考え方もできます。
各タイプごとに発達障害傾向が出やすいかどうかの差がありますが、MBTIの世界ではそれぞれのタイプと心理機能に優劣はないとされています。
つまり、発達障害とは一部の心理機能や組み合わせが社会が変化していく中で相対的に不利に作用するようになったことにより作り出された障害とも考えられるのです。

また一つの傾向としてN型(直感型)の人は想像力や拡散的思考が得意な傾向がある反面、どこか地に足が着いていないことが多く、ADHDと合致した特性が出やすいとされています。
その理由としては社会の中でN型(直感型)の人の割合が25%なのに対して、S型(感覚型)の人の割合が75%という大きなシェアを持っていることが挙げられます。
これほど差があると社会そのものが多数派であるS型にとって有利な形に発展しやすいということは想像に難しくありません。
そして、そのような発展を遂げた社会ではN型の特性が多数派から異質に見えたり生活に適さないことが多くなるのです。
その結果N型の人々は社会不適応を起こしやすく、その不適応を起こしている人々には皆似たような特徴(N型の特徴)を持っていると認知されたことで、ADHDという障害名を付けられることになったと考えることもできます。
ここでは一例としてN型のADHDについて例を出しましたが、もちろんS型の人の中にも別の理由で社会に対して生きづらさを抱えている方やN型だけどADHDじゃないという方も大勢いると思います。
MBTIを通して考えると発達障害者の特性は単純に他者より劣っている部分という性質だけではなく、本来ならば優劣のない個性の一つだったと捉えることもできるということがなんとなく伝わったかと思います。

皆様の中に発達障害の特性で困っているという方がいたら、MBTIなどの別の視点から「理由」を探して客観的に自己を見つめ直すことを検討することをぜひ検討してみてください。
もちろんここで紹介したタイプの特徴と発達障害傾向の関連性が必ずしも当てはまるとは言えませんが、自分の特性の大枠を捉えることで心の健康を保ったり前に進むための手立てになるかもしれません。

これからも少しでも皆様の個性的な生活の一助になれるような、生きづらさ×MBTIの記事を多数投稿していく予定ですのでよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました